Comments (15)
ubukawaさん、国連での実際の業務プロセスに関する情報を教えていただきありがとうございました!
このIssueを立てた時には、架空のフィールドミッションを想定して業務プロセスをシミュレーションできないかと考えていたのですが、
実際のフィールドミッションで、業務プロセスを可能な範囲で再現してみることもできるのではないかと考え直しました。
- オープンソースとオープンデータのみで、業務プロセスをカバーするソフトウェアを開発してみる
- ubukawaさんが以前のミートアップでUNMISSの話をされていたので、UNMISSを対象にしてみる
上記の考えから、ミニマムなプロトタイプを開発してみました:
https://yuiseki.github.io/unmiss-map-vite/
ソースコードは以下です:
https://github.com/yuiseki/unmiss-map-vite
このプロトタイプでは、到底完全なものではありませんが、以下の要件の実現を試みました:
- 国連関係施設の場所を示す
- 軍事施設の場所を示す
- 行政施設の場所を示す
- 医療施設の場所を示す
- エネルギー関係施設の場所を示す
- 通行不能な道路を示す
- インシデントの発生している地域を示す
- ベースタイルを衛星画像に切り替えられる
技術スタックは以下です:
- ベースタイルは
vector-tile-builder
で南スーダン共和国を対象にしてスタイルのズームレベルを調整 - 施設や地域や道路の基本情報は、OpenStreetMapのOverpass APIを使って取得し、
osmtogeojson
でGeoJSONに変換する - 道路の状況や地域のインシデントは、ReliefWebのUpdatesを読んで手動で入力、Overpass APIで情報取得する
- 表示UIは、react、maplibre-gl、react-map-gl、@turf/turfなどのライブラリで実装
プロトタイプの開発を通じて以下の知見が得られました:
- オープンソースとオープンデータのみで、まだクオリティは低いが、業務プロセスをある程度カバーできるであろう地図を開発できた
- 高性能なサーバーやデータベースなどは現段階では必要なかった、いまのところコストは0円
- 衛星画像タイル以外は、完全オフラインでも動くはず
- OpenStreetMapの南スーダン共和国内は、国連関係施設の情報が充実している印象だった
- OpenStreetMapは道路交通状況やインシデントのような頻繁に変化する情報は載せない方針であるため、それらは別途情報を管理する必要があり、ここが最大のポイントではないかと思う
- ReliefWebの情報発信はすごい
- パトロールルートの計算と描画は、もう少し時間を掛ければできそう
- この地図ソフトウェアが国連内部での実務の役に立つわけではないが、
- 市民が国連の活動を俯瞰的に理解して、関心を高めるキッカケになるかもしれない
- 実際、私自身、開発中にこの地図を触っていて、南スーダン共和国は大変そうだ!UNMISSスゴイ!と関心が高まりました
- ubukawaさんが指摘されているように、災害時の地域コミュニティにおける情報共有・情報発信に有用かもしれない
- 市民が国連の活動を俯瞰的に理解して、関心を高めるキッカケになるかもしれない
長くなってしまってすみません。
ぜひプロトタイプを触ってみてフィードバックをいただけるとありがたいです!!
from 7.
国連の内部ページで背景図を変えてみてみました。参考に共有します。
(技術的な細かいことに入ってしまったので、この場でよいのかわからないですので、別に適切な場所があれば教えていただければ幸いです。)
<発見>
★ OSMからのベクトルタイル地図に加えて、これまで国連で作業していたベクトルタイル地図も活用することができそうなことを確認しました。公開でのモデルシステムであるため、基本的にはオープンデータを使いつつも、UN内部からはUNのベースマップも参照できるということ。UNの同僚に説明するときにはよりよい。
→小縮尺ではClearMapシリーズ、大縮尺で内部地図にアクセスできない場面ではOSMのベースマップ、などとケースに応じても背景地図を使い分けられそうですね。
★内部のベクトルタイルサーバーとはホストドメインが違うので、Azure認証はうまく使えない(現在の私の開発能力では)。認証付きのベクトルタイルだと消費が難しい可能性がある。
★ESRIサーバーからのベクトルタイルも、スタイルを調整してあげれば消費できそうです。(ベクトルタイルがAccessTokenでのプロテクトがかかっていない前提で)
今後、もう少し全体的なことも考えてフィードバックしていきたいと思いますが、現時点ではベースマップに限定しての発見を共有します。
ーーーー
タイルの配信に認証をかけていない状況だと、違うドメインでもきちんとベクトルタイルとスタイルを消費できます。
Clear Mapシリーズも表示できますが、ZLを6までにしていたので初期表示範囲がすでにズーム範囲外でした。オーバーズーミングを調整します。
DEMからのHill shadeは生成されていますが、等高線がうまく出ないので、時間をかけていろいろ試してみます。
フォントの関係もかもしれません。また、スタイルにterrainを足しても、うまく3Dにならなかったです。ここは急ぐところではないので、引き続き徐々に見ていければと思います。(傾きがデフォルトの60度までなので、maxPitchも少し検討して必要だったらまたプルリクエストします。)
from 7.
ありがとうございます!
オープンソース技術を使ってのシュミレーションは国連の同僚も興味があると思います。
国連の気持ちになって考えること目的とのことですが、それがうまくいったらUN Open GISの枠組みの中で”オープンソースを使った演習”などの形で提案しても面白いかもしれませんね!
(うちの上司はそういう演習が結構好きです。)
UNGGIMの防災WGの演習としても可能性があるのではないかと少し思いました。
#26 (→インベントリ以外の活動ですが)
ごく簡単に私の理解を共有します:
ーーーーー
構造:
主には
● NY(UN地理空間情報課)→イタリア(UNGSC)→ミッション というケースもあれば、
● NY(UN地理空間情報課)→イタリア(UNGSC)→他の国連部局・組織 というケースもありますし、
● (イタリア →)NY → 各種国連の委員会 というケースもあります
利用のイメージ:
例えば、何かの必要がある場合、その地域の国連関係機関を地図にマッピングしたり、病院や地図の場所を明示した地図を作ったり、道路や境界の通行可否を示したウェブ地図を作ることがあります。(主にESRIのAPIで実装)
必要に応じて、衛星画像も利用しています。
日常の業務では、ミッションにおいては、ウェブ地図を背景に、パトロールマップを作ったり、インシデントのモニタリングというか地図に落として確認できる、UniteAwareというアプリもあって、それも背景地図を使っています。
https://www.youtube.com/watch?v=tKQ4hyets5o
国連事務局では、ミッションの配置図を小縮尺地図に落として定期的につくり、適宜報告していたりします。
from 7.
ありがとうございます。
UN Open GIS Model 7 は、自動車のモデル名みたいでもありかっこいいですね。
このプロジェクトの立場として、GISセルを模擬していると見せるのか、国連活動全体を模擬していると見せるのかも別れ道のように思います。後者のほうが、広い参加を求められる可能性が高まりそうです。後者であれば、
- 模擬国連活動
- Model UN Operation(s)
になるのだろうとも思いました。地図を提示する側を模擬するのか、地図を提示されて意志決定する側を模擬するのか、ということを少し考えてみようと思いました。
from 7.
いいですね。私も、ある意味で、日本を舞台とした UN Open GIS の活動を Mission in Japan / Japan Mission と捉えるという発想を試みたことがあります。その時に、どのような情報が必要で、どのようなサービスに載せる必要があるのか、を考えることには価値があると思います。
from 7.
@yuiseki すごいですね!模擬国連 Model UN ならぬ模擬国連PKOという新しいコンセプトが生まれている感じがします。まさしく「実際に関心が高まる」というところなど模擬国連譲りの特性なのかもしれません。
from 7.
@yuiseki さん、私もすごいと思いました!ありがとうございます。
プロタイプを実際にみさせていただき、またコードなども試してみます。
国連の同僚にも実際に見せてみたいですね!
UN Open GISの月例会がいいか、どうやって進めるのがよいか、少しずつ検討していきたいと思います。ここの場所や meet up などで引き続き相談させていただけると幸いです。
そして、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします!
from 7.
良いですよね!
私自身がこのサププロジェクトの呼称を混乱させてしまっているという自覚があるので、キャッチーさ重視で、呼称の候補を提示させてください。
- Model UN Open GIS (英語)
- 模擬国連オープンGIS (日本語)
from 7.
私もこれから実物を触りながら理解を深めていきたいと思いますが、呼称について考えたいと思います。
・ 背景地図の作成・ホストだけでなく、アプリケーションのところを含めた全体パッケージが魅力的
→ このアプリは背景図をUN Street Mapなどに変更すること、あるいは将来的に国連のデータを背景図に混ぜていくことも可能なはず。
・ オペレーションの文脈でアピールするのではないかと感じているので、タイトルにoperationを入れてもいいかも。
※ UN, Model, Operation, Map APP, Open などの単語がイメージとして出てきます。
Open Map APP Model for UN Operations という名前を考えましたが、長くてキャッチーでないのでいまいちです。
Model UN Open GIS も素敵なのですが、UN Open GIS全体のモデルなど、受け取る人によってイメージが変わってきそうなので、「UN Open GIS Model 7 」など、個別のプロダクト名称のような感じにしてもいいのではないかと思いました。
採用されなくても大丈夫ですが、検討のご参考に感じたことを共有させていただきました!
from 7.
@yuiseki さん、私もいろいろと探検しているところなのですが、背景地図をいくつか追加して実験したいと思います。
https://ubukawa.github.io/ss-styles/map.html にある背景の11パターンのうち、外から見られるレイヤは2つだけなのですが、
https://github.com/yuiseki/unmiss-map-vite/blob/main/src/App.tsx#L86-L100 の部分を少し編集してみてプルリクエストをだしてもいいでしょうか?
そとから見えないものが増えると、本来のアプリを邪魔してしまうので無理にではないのですが、可能なら実験したいです。
実験用のスタイルファイルは https://github.com/ubukawa/ss-styles/tree/main/docs/styles にあるのですが、ベクトルタイル地図、ラスタタイル地図、に加えて、建物だけ3次元の地図やTerrain 3Dの地図も背景に加えてみようと思います。
よろしくお願いします。
from 7.
@ubukawa さん
はい、試してみて頂きたいので、ぜひPull requestを送ってください!
mainブランチに変更を加えたので、一度Sync forkしてください。
外から見えないタイルに関しては <option>
のinnerTextの先頭に 🇺🇳
や 🔒
のような絵文字をつけておいていただけると、わかりやすいかと思います。
見た目を揃えたいので、既存のスタイルに関しても絵文字を追加しておきました!
<option
value={
"https://tile.openstreetmap.jp/styles/osm-bright/style.json"
}
>
🗺 OpenStreetMap
</option>
from 7.
少し時間がたってしまいましたが、このアプリに関する私の感想を共有します。
今週、少し国連の同僚にも紹介してみようかなと思っています。
ーーー
- 偶然にも内部で最近整備した地図ポータルと似ている部分があり、オープンソースでここまでできるということを示すもの。(ありがとうございます。)
- オープンソースを利用してできるということは、ハイブリッドな技術利用の観点でも素晴らしい(内部で目的を実現するために複数技術をもてるということは運用の安定性、コストの面、スケーラビリティの観点で強みがありますし、UN Open GIS の目的と一致します)
- 背景地図の描画にMapLibreを使っており、内部で整備したベクトルタイル地図を含め様々なベクトルタイル地図、ラスタ地図も利用できるので、今われわれが持っているオープンソースによるベクトルタイル地図の利用を容易にする地図アプリとしても可能性があるのではないか。 あくまで個人的なアイディアですが、現在整備している背景地図が本番環境で実現した後には、この技術を学んで内部でこのようなアプリを実際に構築してもいいのではないか。
- このアプリを現場の同僚が実際にどう利用していくか、実際に利用した際のフィードバックというものも今後意識していく必要がある。(ニューヨーク、イタリアは地図サービスの提供サイドなので、現時点では現地のフィードバックを得られておらずすみません。)
ーーー
と以上が、全体的なコメントです。
素晴らしい貢献をありがとうございます。
ーーー
以下は、細かい技術的な点です。
今するということではなくて、将来、これを実装するために取り組むとした場合のメモです。
- 現在は南スーダン向けだが、共通のコンテンツもあるのですべてのミッションの情報を入れることが可能ではないか。これを進めるためには、イタリアの同僚も巻き込んで、内部の環境で練習・実験していくことが必要になる。(一部のデータは外にだしていないため)
- 境界については、内部で使っているものに加えて、各ミッション内での地域のセクターバウンダリーを入れていくことになる鳴門思うが、技術的に可能そうであることが現時点のものでもわかる。このページの中の青い線のようなイメージです。 https://www.un.org/geospatial/content/unmiss-deployment-february-2022
- 各ミッション拠点において、配置状況を示す図(地図中の資格にある記号)の表示についても今後追加できると有用。
- あると便利なプラグイン
- 上乗せのGeoJSONを含んだ地図の出力 (MapLibreのExportプラグインがそのまま使えるか要チェック)
- 場所のブックマーク (mapbox gl jsでいうところのArea switcherなのですが、MapLibreではないのではないかと思います。) →ミッションがある地域(たとえばまり、コソボ、キプロス、南スーダン、などなど)にすぐにジャンプできると思います。
- 計測機能、作図機能
- 上乗せJSONの属性をOnclickで表示させる機能など
from 7.
ありがとうございます!早速プルリクエストを作りました。
yuiseki/unmiss-map-vite#2
また明日、いろいろと試してみたいと思います!
from 7.
関連
from 7.
FOSS4G 2023 投稿の勢いで、MUNDO (Model United Nations Development and Operations) という名前をつけてしまったが、これで良いか #68 で相談します。
MUNDO を disasters 対応と理解すると、MUNDO は Model United Nations Disaster Operations になります。
正直なところ、MUN という頭字語から語呂の良い頭字語を作るという発想で考えています。
from 7.
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from 7.